初心者向け~ポスターカラーで色塗りするコーラの手書きイラスト

皆さん、こんにちは!
ポスターカラー大好きイラストレーターのすずきかずたかです。


ポスターカラーで描いた作品

 

 

題材の決定

今日も、これから絵を始めてみたいという方の為に、身近なものを題材にして絵の描き方をお伝えしたいと思います。
食べ物と同じくらい身近なものと言ったら、飲み物ですね。

飲み物と言っても、コップに入った水を描くだけではあまり楽しくありませんね。
もちろん、そういったものを描くのも大切な事ではありますが、ここでお伝えしたいのは「楽しく絵を描く」という事ですから、最も身近な飲み物と言っても良い「コカコーラ」を描いてみたいと思います。
「コカコーラ」、良いですよね~
僕の大好きなイラストレーターの鈴木英人さんの初期の作品には、様々な形で「コカコーラ」が登場します。
初期の鈴木英人さんは、アメリカで大量の風景写真を撮ってきて、その風景をモデルとして、独特の味のある「乾いた空気感」の伝わってくる「古き良きアメリカ」の作品をたくさん描かれています。
僕は鈴木英人さんの作品の、初めて見るのになぜか懐かしい感じのする作風が大好きです。


鈴木英人さんの「コカコーラ」を題材にした作品

 

「コカコーラ」はコーラという飲み物の一商標ではありますが、僕の大好きなレトロ感を表現するにはピッタリの素材です。
すみません、これは僕の単なる思い入れであって、レトロ感のある絵を描きましょう、という事を言いたいわけではありません。
いずれにしても、より身近なものを描いた方が描いていて楽しいのは間違いありません。

 

 

下描き

例によって、2Bか4Bくらいの、芯の柔らかくて色の濃い鉛筆で下描きをします。
昔のコーラの瓶の方がよりレトロ感が出るのですが(僕はどうもレトロ感から離れられないようです。気にしないでください)、現代はコーラもペットボトルですから、ペットボトルの実物かネットで探した写真などを見て描いてみましょう。

 

ペットボトルやグラスなど左右対称のものは、横から見ると縦横のバランスや、形の凹凸などがとらえやすくなります。
奇を衒わすに、まずオーソドックスに横からのアングルで描いてみましょう。

円柱を描くイメージで、蓋のトップを楕円にする事で、形を立体的にとらえやすくなります。
ペットボトルに貼られているラベルも、楕円をイメージして描くと立体的に描けます。

 

 

コカコーラのロゴや、中に入っているコーラ、ペットボトルのツヤなど細部を描き入れます。
ロゴやツヤに関しては、絶対に描かなくてはならないわけではありません。
ペットボトルや中の飲料を描くだけでも十分練習になります。

ここまで描いたら下描きは完了です。
いつもの事ながら、形がおかしいと思ったら何回でも描き直してみてください。
ポスターカラーは重ね塗りが出来るので、色を塗りながら修正は出来ますが、全体的なバランスは下描きの段階で直しておいた方が、特にこれから絵を始めたいという方には良いと思います。

 

 

色塗り

下描きが終わったら早速ポスターカラーで色を塗り始めます。
僕は下描きに直接色を塗りますが、色同士の境界線をはっきりしたい方は、色を塗る前に細書きのサインペンやマーカーなどで線を引いておいた方が塗りやすいと思います。
僕は作品に線が残るのが好きではないので、必然的に線が消えるギリギリまで色を塗ります。
なので、あまりペン入れをしても意味がないので下描きから直接色を塗ります。
これはどちらが良い、悪いではなく、やりやすい方法で良いと思います。

実物では赤い部分から塗りましたが、僕はどうしてもこの題材はレトロ感から離れられないので、レトロ感あふれるセピア系の色で最も赤に近いニッカ―ポスターカラーの「ライトレッド」を使います。
筆はナムラのデザイン筆のひとつ、「面相筆」です。

 

 

次にコーラそのものを塗ります。
コーラは元々セピア系の色をしているので、セピア系で最も濃い色の「バントアンバー」で塗ります。
ロゴの周りは殆どの人がはみ出すと思いますが、大丈夫です。
ロゴを塗る時に重ね塗りすれば修正できるからです。
ロゴを塗る時にまたはみ出したらどうしたら良いのか?
ロゴの周りを更に重ね塗りして修正すればいいのです。
いつかはうまくいくはずです。

 

 

次に細部を塗っていきます。
ロゴは実物は白ですが、セピア系にこだわる僕は、セピア系で最も白に近い「ネープルズイエロー」で塗ります。
ツヤに関しても同様です。
また、キャップの上部やコーラの上部は若干色を変えています。
これは言わなければわからない部分かもしれませんが、意地で色を変えています(笑)

説明するまでもない事ですが、ペットボトルのツヤの境界線は実際はこんなにハッキリしてはいません。
僕はこうする事であえて強い色同士のぶつかり合いの面白さを楽しんでいるのですが、境界線をもっと曖昧にする「ボカシ」という技法もあります。
ボカシについては以前も書いていますので、詳しくお知りになりたい方は、是非そちらも併せてご覧ください。
また、別の機会にも再度ご紹介したいと思います。

 

バックを塗る

いよいよ楽しいバックの色塗りです。
何色にしようか考えましたが、ペットボトルの上部は透けて向こう側が見えるわけで、当然そこもバックと同じ色でないとおかしいですよね。
そうすると、コーラのペットボトルとして相応しい色で、尚且つレトロ感のある色という事で、僕は「ブルーグレー」という色を塗る事にしました。
文字通りブルーとグレーを合わせたような色で、僕の結構好きな色です。

いつも通りここまでは、せっかく塗ったコーラそのものに色がはみ出さないように、面相筆でコーラの周りを丁寧に塗っていきます。

 

 

周りが塗れて、はみ出す心配がないと思えた時点で、やおら筆を平筆に持ち替えます。
絵を描いていて一番気持ちの良い時間です。
好きな色を思い切り塗れて、しかもこれを塗ったら完成です。
至福の時間です(笑)
ムラにならないようにだけは注意してください。
ムラにならないように広い面積を塗るには、水分を多すぎもせず、少なすぎもせず、適度な濃さで塗る事と、筆を一定方向に動かして塗る事です。
そうは言っても限界はありますが、100%そのようにしなくても、意識するだけでもかなり違ってくると思います。

これで完成です。

 

 

まとめ

鈴木英人さんとは比べるのは失礼ですし、タッチも全然違いますが、僕の筆使いのズレた味わいが幸いして、良い意味での古臭さは出せたのではないかと思います。
絵を描く時は、まず楽しく描ける素材を選ぶ事が大切だと僕は思います。
例えば、僕は好きな人の似顔絵を描いてプレゼントするのが大好きです。
プレゼントした時の、その人が喜んでくれる顔を想像するととても楽しくなるからです。
その対象は、好きな歌手、俳優、スポーツ選手、食べ物、お子さん、親御さん、趣味(釣りとか)、好きなものなら何でもいいわけです。
そして、その絵は世界に1枚しかない絵です。
自分の好きな対象を、自分だけのタッチで、自分の作品に収める事が出来るのです。
こんなに素敵な事はありませんよね。
そういう意味で今回は、ただの水ではなく「コカコーラ」のペットボトルを描いてみました。
あなたにも当然好きなものはたくさんあるはずです。
たくさん好きなものを描いて、絵を楽しんでください。

 

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