初めてのイラストに最もおススメの絵具~初心者におススメ!ポスターカラーで描く手書きイラスト~

こんにちは!
ポスターカラー大好きイラストレーターのすずきかずたかです。

皆さんは普段絵を描く時にどのような絵の具や画材を使っていますか?
あるいはこれから絵を始めようと思っている方で、画材に迷っている方はいらっしゃいませんか?僕は絵を描く時は、ポスターカラーをメインに使っています。


ポスターカラーで描いた作品

ポスターカラーの用途

ポスターカラーというと、文字通りポスターや、ドン・キホーテさんなどのディスカウントストアなどで使われている手描きのPOPなどを筆頭によく使われている水彩絵具です。つまり、イラスト専用の絵の具ではなく、デザイン全般に使われる絵の具という事です。

 
 
僕は小さな頃から絵を描くのが好きでしたが、社会人になってから「Gデザイン教室」という商用デザインを中心に教えてくれる教室に通うようになりました。
そこでは26の課題をこなさなくてはなりません。
デザインと言っても、文字だけでは味気がありません。
やはり、イラスト(絵)が一緒にある事で、デザインも引き立ちます。
そのデザイン教室の先生は武蔵野美術大学出身で、もともと絵画教室をやっていた方です。
当時はMACのマの字も世間に知られていない時代だったので、絵画だけを教える教室よりも、レタリングを含めたデザイン全般を教える教室の方がニーズがあると考えて、「デザイン教室」を始めたと聞きました。
 
その先生にはなぜか非常に可愛がって頂きました。
なので、必然的に僕の描くイラストはデザインで多用されるポスターカラーを多用するようになったというわけです。
 

おススメのポスターカラーのメーカー

その先生のおススメのポスターカラーが「ニッカ―」という絵の具メーカーのポスターカラーでした。
ニッカ―のポスターカラーは純度の高いアラビアゴムをバインダーに使用しています。
「なんのこっちゃ?」とお思いかもしれませんが、アラビアゴムというのは様々な用途に使われています。
アイスクリームのような食品の安定剤などにも使われていますが、絵の具では特に水彩絵具の固着剤としても使われています。
ポスターカラーも水彩絵の具の一種として、アラビアゴムが使われています。
また、絵の具は色の元になる顔料と、別名「展色剤」とも呼ばれるバインダーから出来ています。
粉末状態の顔料に水を混ぜるとペースト状にはなりますが、これで絵を描いても乾くと粉末状に戻ってしまいます。
そこで、ノリの役割をするバインダーを混ぜると絵の具を定着させる事が出来るというわけです。
ポスターカラーを含め、水彩絵の具のバインダーにはアラビアゴムという樹脂が使われています。
ニッカ―のポスターカラーは他の定着剤を使ったポスターカラーよりも格段に伸びがよく、不透明水彩として、或いは透明水彩としても対応できる万能絵具です。
ニッカ―のポスターカラーにはボトルに入ったものが77色、チューブに入ったものが36色と、その色数の多さが魅力です。
僕は専らボトルの方ばかり使っています。
チューブ入りだとパレットに出すのが面倒だし、使い残しが出るともったいないです。
その点、ボトル入りだと直接ボトルに筆を入れて必要な分だけ絵の具を使えるので、使い勝手もいいし、とても効率的です。

ポスターカラーの強み

そういう使い方をする都合上、僕が先生から教わった描き方では、ポスターカラーの混色はあまりやりません。
これも僕のような面倒くさがり屋にはとても都合が良いです。
色さえ間違えなければ、同じものは常に同じ色で塗る事が出来ます。
また、絵具は混色する時に少しでも割合が違うと、同じ色を混ぜても全然違う色になったりします。
写真加工ソフトのPhotoshopのように、色の明度・彩度・色相が数値で表せるなら再現は可能ですが、絵の具ではそうはいきません。
しかし、ニッカ―のポスターカラーは先程も書いたように色数が非常に豊富です。
混色に頼らなくても、同系色で微妙に色味の違う色がたくさんありますから、僕は今まで色が足りなくて困った事は殆どありません。
同じ水彩絵具でもアクリル絵具は速乾性があり、乾くと耐水性になるという特徴があります。
その為、塗り直しが何度でも効くという特徴があります。
ポスターカラーは耐水性にはなりませんが、透明度の低い絵の具なので、あまり水を混ぜずに原色に近い濃度で塗れば、塗り直しは十分可能です。
また、万一多少混ざっても良いように、薄い色から先に塗るというのもポイントです。
ポスターカラーは濃度が高い分、グラデーションの表現には不向きです。
(もちろんグラデーションを表現する方法はありますが)
この点が、透明色まであるアクリル絵具との最も大きな違いだと思います。
しかし、グラデーションで表現すべきところを、敢えて強い色のぶつかり合いで表現すると、ボスターカラーならではの力強い表現が出来ます。

まとめ

僕は、これから絵を始めたいという方には、このニッカ―のポスターカラーを絶対的におススメします。
僕は本当に初心者の方でも使い勝手の良い絵の具はこのニッカ―のポスターカラーだと思っています。
他にも良い点がたくさんあるので、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。

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