ボカシ~初心者におススメ!ポスターカラーで描く手書きイラスト~

皆さん、こんにちは!
ポスターカラー大好きイラストレーターのすずきかずたかです。
僕は絵を描く時はポスターカラーを使っています。


ポスターカラーで描いた作品

ボスターカラーは発色が強く、色目がハッキリしているのが特徴なのですが、ちゃんとポスターカラーの持ち味を活かしたまま、「ボカシ」を入れる方法もあります。

 

 

 

技法によるボカシ

いくらポスターカラーが、色の強さが持ち味だと言っても、描く側としてはやはりボカシを入れてみたくなる時もありますよね。
ポスターカラーは一度塗った後でも、アクリル絵具のように完全な耐水性にはなりません。
つまり、一度塗った後でも水をうまく使って、再度溶かす事が出来るという事です。

 

 

その性質を利用してボカシを入れます。
他の方法としては、予め紙を濡らしておいて、そこに色を塗りつけて滲ませるという方法もあります。
または、色を塗りながら拭き取って行ったり、ドライブラシでボカすという方法もあります。

 

 

 

紙によるボカシ

描く紙でボカすという方法もあります。
ケント紙ではなく、和紙に描けば、ボカすのは比較的簡単です。

 

 

普通に描きながらのボカシ

もちろん、丁寧に描いてボカシのような効果を得る事も出来ます。

この作品は、友達の田部井トレーナーの現役時代の試合を描いたものですが、人間の動いている絵なので、どうしても写真がブレているような効果を出したかった。
そこで僕がやったのは、正統派のやり方で、一度ボカしを入れていない絵を描いて、後から面相筆で輪郭に細かい描き込みを入れて、ボカシのような効果を出す方法です。

和紙や色紙に描いてもボカシの効果は得られますが、どのようにボケるかは紙まかせになったしまう部分もあります。
自分の思い通りにボカシの効果を出そうと思ったら、ボケているように見えるように「描く」のが最も自分の思い通りに描く方法としては良いのではないかと思います。

 

 

 

塗らずに拭き取るボカシ

ボカシのやり方は、色を付けて行なうだけではありません。
塗ったところを拭き取る事でもボカす事は出来ます。

 

それぞれのやり方に、同じボカシでも個性的な表現の味わいと言うものが存在します。
そうしたいろいろな方法を、ひとつのやり方にこだわらず、例えばひとつの作品の中でも部分的に用いてみるのも良いと思います。

 

 

いろいろやってみる事で、ひとつの方法に固執するよりも、豊かな表現方法を身に付ける事が出来ます。
例えばドライブラシを使う時は、乾いた筆に、水分の少ない絵具を少量付けて、こすり付けるように描いて行きます。
そうする事でかすれたような着色となり、これもボカシ効果のひとつだと思います。

 

 

まとめ

筆だけでなく、ティッシュや布に絵具を付けて軽く紙の上を叩くと、筆できれいに塗るのとは全く違った軽いボカシの効果が得られます。
こうしたいろいろなボカシの技法と、それを描く紙をいろいろな種類でやってみる事で、様々な組み合わせのボカシが出来ます。
ボカシ効果を狙う時に気を付けたいのは、絵具は常に少なめに使う、という事です。
少しずつ着色していく事によって、自分の思った通りのボカシを少しずつ作って行く事が可能になります。
方法はひとつではありません。
いろいろな方法を試してみて、その効果や、自分の好きなボカシ方を見つけてみてください。

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