初心者向け~ポスターカラーで楽しく描く野菜の手書きイラスト~かぶ

皆さん、こんにちは!
ポスターカラー大好きイラストレーターのすずきかずたかです。


ポスターカラーで描いた作品

 

今回は「野菜のイラスト」のひとつとして、ポスターカラーを使った「かぶ」のイラストの描き方をお伝えしようと思います。

 

「かぶ」のプチ知識

「かぶ」といえば、日本では春の七草の1つとしても有名です。
「かぶ」の中で普段僕達が食べているのは胚軸という根っこの部分と葉の部分で、漬け物などでお馴染みですね。

日本の野菜の中でも「かぶ」の歴史は古く、「古事記」「日本書紀」にも「かぶ」に関する記述があり、飛鳥時代に持統天皇が「かぶ」の栽培を推奨したり、奈良時代の朝廷が「かぶ」の栽培を奨励していたとも言われています。

 

「かぶ」の描き方

「かぶ」という野菜は、ご存知の通り、一見非常に単純な形をしています。
だからこそ、できればポスターカラーでの色の塗り方を工夫したいものです。

 

もちろん、最初は白い紙に単純に「かぶ」を描くだけでも良いと思います。
まずは「かぶ」の形を、いかにも「かぶ」らしく見えるように描く練習を繰り返すのも良いと思います。

 

その為には、かぶの写真や画像のプリントなどを見ながら、ひたすら模写する事です。
普段よく目にする「かぶ」ですが、いざ描くとなると「あれ?かぶの葉っぱってどんな形してたっけ?」とか、「かぶの『実』の部分の形が思い出せない」などという声を聞いた事もあります。

 

 

下描き

さっそく、「習うより慣れよ」で、下描きから始めたいと思います。
いつものように、2B、4B、6Bといった、芯が柔らかくて色の濃い鉛筆を使います。

かぶの「胚軸」と、そこからどのように葉っぱが生えているかを描くと、このようになります。
かぶの胚軸は、卵のように横に広がった形をしています。
なので、まず楕円形を描きます。
次に葉っぱを描きますが、いきなり葉っぱをそのまま描くのではなく、葉っぱの中心線を1本の線で描いておくと後が楽です。

 

 

その次に、中心線の周りに葉っぱを描きます。
葉のまわりは単純な曲線ではなく、かなり波打つような形をしています。
また、かぶの胚軸からは長い尻尾が生えていますので、忘れずに描きましょう。

これで下描きは出来上がりです。

 

 

使う色

ポスターカラーを使って色塗りに入ります。
今回使ったポスターカラーの色は、ニッカ―ポスターカラーの「サップグリーン」、「クロームグリーン(1)」、「クロームグリーン(3)」、「ジョンブリアン」、「ネープルズイエロー」、「バントシェンナ」の6色です。

 

「えっ?こんなに単純な絵で6色も使うの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
安心してください。
必ず6色必要という事ではありません。
僕がお伝えしているのは「ポスターカラーを使えばこういう事も出来ますよ」という最大公約数的な塗り方なので、必ずニッカ―のポスターカラーでなくてはいけないわけではありませんし、似た色で代用しても結構ですし、6色も使わなくてももちろん大丈夫です。

 

 

色塗り

まず、サップグリーンで茎以外の葉の部分を塗ります。
ここで、意図的にポスターカラーに水を多く混ぜて、「水彩画風」の塗り方をしてみました。
なぜ水彩画風の塗り方をしたのかは後でご説明しますが、くどいようですが、全く同じ塗り方をしなくても良いのです。
まず、「楽しく塗る」事が大事なのであって、ポスターカラー本来のムラのない厚塗りが好きな方は(僕も大好きです)、そうした方法で塗る事をおススメします。
せっかく楽しい事をやろうとしているのに、ルールで自分を縛っては逆にストレスになってしまいますからね。

 

 

 

葉が塗れたら、次に茎の部分をクロームグリーン(1)で塗ります。
葉と茎は微妙に色が違うので僕は敢えて違う色で塗りましたが、もちろん同じ色の濃淡で塗り分けるなどの方法でも良いと思います。

 

 

葉と茎を塗り終ったら、次は葉と茎の輪郭に、濃い目のグリーンであるクロームグリーン(3)で線を入れます。
なぜ線を入れるかというと、こうしないと葉っぱ同士が同じ色で塗り潰されてしまって、せっかく1枚1枚下描きをした意味がなくなってしまうからです。
水彩画風に色を薄めて塗ったのもその為です。

 

 

下描きをきれいに1本の線で描くか、複数の線で下描きをしてもきれいに消しゴムで余計な線を消しておけば、このままでも良いのですが、僕は横着して複数の線の下描きのまま色を塗り始めてしまったので、薄いままの色塗りだと下描きの線が目立ってしまいます。
そこで、乾いてからもう1回サップグリーンで葉の部分を塗りました。
これで下描きの線があまり目立たなくなりました。


次にキモとなる胚軸の部分の色塗りです。
ネープルズイエローで胚軸の外側を少し濃い目に塗り、内側を更に薄めて塗りました。
すみません、画像ではちょっとわかりにくいですね。
こうする事で、陰影のような効果が出て、胚軸の部分が立体的に見えるようになります。

 

ちょっと胚軸が全体的に黄色味を帯びて見えたので、ジョンブリアンという肌色に近い色を、これも水を多めに混ぜて薄め、胚軸全体に上塗りしました。
これで本来のかぶの色にかなり近づいたと思います。

 

 

仕上げ

仕上げにバックの色を塗ります。
かぶは土の中で育つ野菜なので、土の中をイメージして、土に近いバントシェンナで塗りました。
バックの色だけは、ポスターカラー本来の濃い目の厚塗りをしました。
この時できるだけ、あまり水を混ぜずに濃い目のまま、筆を出来るだけ一定方向に動かして塗ります。
そうすると、よりムラが出来にくくなります。

 

 

まとめ

いかがでしょうか?
ポスターカラーはそもそも水彩絵具なので、一般に言う水彩画のように薄く塗る事も出来ます。
また、かぶの胚軸を二度塗りして色を修正したように、一回描いたり塗ったりしてしまったらそれで終わりではなく、描き直しや塗り直し、あるいは当初思っていたのとは違う色にするなど、かなりいろいろな使い方が出来ます。
何回も描いたり塗ったりを試しながら、是非美味しそうな「かぶ」を描いてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です