初心者向け~ポスターカラーで色塗りするもみじの手書きイラスト

皆さん、こんにちは!
ポスターカラー大好きイラストレーターのすずきかずたかです。

今日はポスターカラーを使って、秋の代表ともいえる植物であるもみじのイラストを描いてみたいと思います。

 

 

下描き

まずは下描きです。
例によって、2Bか4Bの柔らかい鉛筆で、まず丸を描きます。
なぜ丸を描くのかと言うと、もみじの葉は丸い形はしていませんが、葉の先を全部線でつなぐと丸い形に見えます。
そこで、全体のバランスを取る為に、葉の形を丸でイメージします。

 

 

次に、葉脈といわれる、もみじの葉の芯のようなものを描きます。
茎にあたる葉柄の部分も合わせて全部で8本の線になります。

 

 

 

葉脈を描いたら、その先端から葉の切れ込みの部分まで曲線で葉の形を描いていきます。
真っ直ぐではなく、曲線で描くのがポイントです。
また、葉柄の部分は茎なので、少し太くしておきます。
この時、もみじの葉の周りのギザギザも描いておくと良いと思います。
「思います」というのは、色を塗る段階で、必ずしもその通りに塗れない場合があるからです。
ポスターカラーは重ね塗りが出来るので、後で修正も出来ますが、基本のギザギザは下描きの段階で描いてあった方が、後で修正するにしても、バランスのとれた形に塗れます。

 

 

 

色塗り

次に、葉脈と歯の部分を塗ります。
僕は例によって、セピア系の色にこだわっているので、真赤ではなく、セピア系の赤であるニッカ―のポスターカラーの「ライトレッド」で塗りました。
葉脈の部分は、ライトレッドより更に濃い「チョコレート」で塗りました。

 

塗る順番は、どちらが先でも良いと思います。
ちなみに僕は、先に葉脈を塗ってから葉を塗りました。
思った通り、葉脈の部分に葉の色がはみ出しました。
それは歯を塗り終えて乾いた後に、もう一度チョコレート色を塗って修正しました。

 

また、葉のギザギザもはみ出しましたが、それはバックを塗る時に修正する事にします。


ライトレッド、チョコレート

 

バック塗り

さあ、いよいよ一番楽しいバックの色塗りです。
今回は「ジョンブリアン」という色で塗ります。
まず、せっかく塗った葉の部分に色がはみ出さないように、ナムラの細い面相筆で葉の周りを塗って行きます。
この時に、葉の色がはみ出した部分を、ジョンブリアンを重ね塗りして修正する事ができます。


ジョンブリアン、面相筆

 

 

周りを塗り終えたら、いよいよナムラの平筆を使ってバックを塗ります。
この時、出来るだけムラにならないように気を付けます。
ムラにならないようにするには、水を混ぜ過ぎない事と、出来るだけ筆を同じ方向に動かして塗る事です。
水を混ぜ過ぎると、どうしても薄い部分と濃い部分がハッキリして、ムラになりやすくなります。
できるだけ濃い目で、しかし、出来るだけ塗った時によく伸びるくらいの濃度が一番良いのですが、なかなか最初は難しいと思います。
でもそれは、何回も塗ってるうちに慣れますし、ムラが出来てもポスターカラー特有の重ね塗りで修正は出来ますから、焦らないでやってみてください。


まとめ

これで完成です。
まず全体をシンプルな形に置き換えて描くのが第一のポイントです。
第二のポイントは色塗りですが、細部は丁寧に、広い部分はムラにならないように、という事を心掛けるようにすると、きれいに塗れます。
葉の周りなど、どうしてもその他の部分と同じ力の入れ方では塗れないですが、面積の広い部分があまりムラなく塗れていれば、全体的にはムラは気にならないものです。
要はどう見えるかが一番大切ですからね。
是非お試しください。

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