ポスターカラーで描くイラストの画材紹介~初心者におススメ!ポスターカラーで描く手書きイラスト~

ポスターカラー、ケント紙
こんにちは!
ポスターカラー大好きイラストレーターのすずきかずたかです。
これから手書きの絵を描きたいという方の中には、どんな画材を使ったら良いか迷っている方もいらっしゃると思います。
そんな方には、僕も使っている「ポスターカラー」を是非おススメしたいと思います。

ポスターカラーで描いた作品

ポスターカラーとは

ポスターカラーは水溶性の絵具であり、瓶やチューブに入った状態で販売されています。
どちらが良いとか悪いとかは一概には言えません。
人によって、瓶のものしか使わないとか、チューブが良いといったような事はあります。
これは好みや、描き方のスタイルによっても変わって来ます。
ポスターカラーは水性絵具でありながら透明性がなく、塗り直しが効くのが特徴です。
その名の通り元々はポスターなどのレタリングに多用されていましたが、安価な事から現在では学校の美術教育やアニメーション製作など大量に使われています。
色数はメーカーによって違いますが、多くても60~70色くらいまでのセットが販売されています。
いろいろなメーカーから発売されていますが、僕はニッカ―というメーカーの、瓶入りのものを使っています。
ニッカ―のポスターカラーは色のバリエーションがたいへん多いのと、瓶入りの場合、直接瓶に筆を入れて必要な分だけ使う事が出来るからです。
大量に使う場合は瓶の方がお得だと思います。
チューブのポスターカラーだと、目分量でパレットなどに出して、結局余ってしまったなどという経験もあります。
もったいない事をしました。

ポスターカラーはどこで買えるか

僕の住んでいる東京では、大手画材量販店の「世界堂」さんなどで販売されていますが、Amazonなどの通販サイトなどでももちろん購入する事が出来ます。
ニッカ―以外のポスターカラーやその他の画材なら、やはり大手画材量販店の「レモン画翆」さんなどでも購入する事が出来ます。
 
 

ポスターカラーでの描き方

僕はイラストを描く時、特に人の顔を描く時は、鉛筆で下描きはしますが、殆どその後の色塗りで絵を作り上げて行きます。
 
先程も書いたようにポスターカラーは塗り直しが効きますから、納得がいくまで、似顔絵の場合は似ていると自分が思えるまで、何回も重ね塗りをしていきます。
 

ポスターカラーとセットで準備した方が良い道具

次に、ポスターカラーで絵を描く時にあった方が良い道具をご紹介します。
あくまで「あった方が良い」道具であって、筆や筆洗以外は絶対になくてはいけないという意味ではありません。

 

ポスターカラーを溶くのによく用いるのは溶き皿で、陶器製のものとプラスチック製のものがあります。
プラスチック製のものは、落としても割れないというメリットがあります。
円形のものは単一の色を溶く場合、菊形のものは複数の色を出しておく場合に便利です。
溶き皿は出来るだけ多く、10枚以上用意しておいた方が良いと思います。
水彩的にパレットを使う時にはパレットをおススメします。
パレットには金属製のものとプラスチック製のものがあります。
アクリル絵具用の紙製のものもありますが、アクリル絵具以外の時は強く水をはじくので、あまりお勧めはできません。
プラスチック製のものが、描き終わってから洗いやすいのでおススメです。
また、将来的にアクリル絵具を使うようになった時にも使う事が出来ます。
 
ポスターカラーを塗る為の筆にはいろいろな種類がありますが、大きく分けると平筆と丸筆があります。
特に平塗り(広い面積を一気に塗る方法)というポスターカラー独自の技法には平筆が強い味方になってくれます。
丸筆のうち、線を描く時は細い面相筆(めんそうふで)、面を塗る時には彩色筆を使います。
僕がよく使うのは、名村(ナムラ)というメーカーのデザイン筆ですが、もともとポスターカラーもデザイン用の筆という事もあり、ポスターカラーとの相性は良いようです。
筆を洗う時に使う筆洗にもプラスチック製と陶器の2種類ありますが、仕切りのついた二層になったものが一般的です。
その場合、片方は筆洗い用、もう片方は溶き水用とします。
溶き水用は、常に新しい水にしておいた方が良いでしょう。
混色などの時に水を加える為に、スポイトと水差しのどちらかを用意すると便利です。
水量の微調整が可能です。

まとめ

イラストを描く人なら誰でもお気に入りの画材があると思います。
また、これから絵を描きたいと思っている方にも、描き進めるうちにそのスタイルによってお気に入りの画材が出来てくると思います。
水彩絵具、色鉛筆、アクリル絵具、PCのイラストレーターやフォトショップ、中にはボールペンだけで素晴らしいイラストを描く人もいます。
僕はポスターカラーを愛用していて、実に使いやすいのでポスターカラーをお勧めしています。
しかし、そもそも出来上がった作品が良い作品ならば(良い作品にもいろいろな意味がありますが)、画材はポスターカラーでなくてはいけないという事はありません。
しかし、何を使おうか迷っているのであれば、まずポスターカラーを使ってみる事をおススメします。

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